PTEG
PTEG造設方法
造設の方法
レントゲンと超音波装置(エコー)を併用して行います。
- 患者さんにレントゲン処置台で仰向けに寝て頂き、落ち着いて治療を受けることができるよう、軽い鎮静薬を注射します。
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鼻からのガイドワイヤーを食道内へ挿入し、レントゲン透視下に胃内(胃全摘後の場合は小腸内)まで送り込みます。このワイヤーに被せるように穿刺用の風船付きカテーテルを挿入します。(図A)
図A.穿刺用の風船付きカテーテルの挿入
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風船を食道内で膨らませ、首からエコーを用いて風船の位置を確認します。局所麻酔の後、動脈、静脈、甲状腺などに当たらないようにエコーを見ながら、風船に針を刺します。(図B)
図B.首からエコーで見ながら風船へ針を刺す
※但し、甲状腺や血管の位置によってはどうしても穿刺ができない場合があります。 -
ガイドワイヤーを針経由で風船の中に挿入し、風船とガイドワイヤーを同時に胃側へ送り込みます。(図C)
その後、風船付きカテーテルのみを送り込んでガイドワイヤーの先端が風船から外れるようにします。
図C.J型ガイドワイヤーの風船内留置
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鼻からの風船付きカテーテルは抜いてしまいます。これで首からガイドワイヤーが食道~胃内に入っているのみの状態となります。(図D)
図D.食道~胃内へのJ型ガイドワイヤー留置
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首から食道内に至る瘻孔(道すじ)を徐々に拡げるため、ガイドワイヤーに沿わせながら筒状の器具(シース)を入れていきます。(図E)
図E.シースを挿入し、瘻孔(道すじ)を確保する
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シース内にチューブを挿入後、シースを外してチューブを固定して終了です。(図F)
図F.経管栄養用のPTEGチューブ/PTEGボタン