外来受診のご案内
大腸CT検診
大腸CT検査とは
一般的な「内視鏡検査」と違い、短時間で苦痛の少ない検査です。
大腸をガスの注入によって拡張させ、CT装置で撮影することで、内視鏡検査と同じような画像を作成し、大腸の病気を診断する検査方法です。
大腸ポリープ、大腸がんの有無を調べます。
大腸CT検査は、ポリープ、がんの有無を調べることができ、大腸がんのスクリーニング検査としての位置づけを期待されています。
内視鏡検査の実施が困難な方、検査に抵抗がある方には最適な検査で、内視鏡検査の前後検査としても広く利用されています。
診断精度についても、大腸がんに多い直径6mm以上の隆起性(もりあがった)病変では内視鏡検査に劣らないといわれています。
また、CT検査ですので他の腹部臓器(肝臓、胆のう、膵臓、腎臓など)の病気が見つかることもあります。
大腸CT検査の特徴
大腸CT検査 | 大腸内視鏡検査 | |
---|---|---|
下剤量 | 約200ml | 約1800ml |
検査時の苦痛 | 少ない | ときに挿入時に苦痛あり |
病変の検出能 | 問題となる6mm以上のポリープの検出能が確立している 平坦な腫瘍や小さなポリープは発見しにくい |
平坦な腫瘍や小さなポリープも 発見でき検出能が高い |
ひだの裏側 | 観察できる | 内視鏡の死角がある |
狭窄がある場合 | 内視鏡の挿入が困難な方でも検査ができる | 狭窄部位より奥は検査ができない |
病変の組織採取 | できない | できる |
他臓器の情報 | 腹部臓器の情報が得られる | 得られない |
医療被曝 | ある ※必要最低限の被曝です | ない |
偶発症(穿孔、出血) | ごくまれ | ごくまれ |
前処置による影響 | うまくできていない場合、正確な 検査が難しい |
うまくできていない場合、正確な検査が難しい |
※大腸CTにて異常が認められた場合、大腸内視鏡検査が必要な場合があります。
内視鏡像と同様に描出されています
5mm程度の小さなポリープもわかります
大腸CT検診の流れ
検査の説明・予約
来院して問診の上、検査の説明を受けます。
検査説明書、検査食、下剤等を受け取ります。
検査前日
朝、昼、夕と専用の検査食を食べます。
また大腸CT用のバリウムと下剤を服用します。
検査当日(毎週火・金曜日)
来院して問診の上、検査を受けます。
検査[約15分]
- 腸の動きを止める注射を打ちます。
- 6ミリ程度のチューブを肛門に3~5センチ挿入します。
- 腸内に炭酸ガスを注入します。
- CTで仰向けとうつ伏せの撮影を行います。
- 大腸の拡張が確認できれば検査終了です。
検査後は普段通りの生活ができます。
結果説明
検査日から10日以降に、来院して結果説明を聞きます。報告書をお渡しします。
検診料金
28,000円(税込)
検査食と下剤の料金も含まれています。
その他
※下記に該当する方は当院では検査できません。
- 消化管穿孔又はその疑いのある方
- 腸閉塞又はその疑いのある方
- 腸炎、結腸炎のある方
- 腸管手術直後の方
- 重度の内痔核、直腸脱のある方
- 腎機能が極めて悪い方
- 前処置が困難な方
- 妊娠中の方
大腸CT検査技術認定施設
当院は日本消化器がん検診学会の「大腸CT検査技術認定施設」の認定を受けています。
これはエビデンスに基づいた標準的な大腸CT検査を実施する技術と知識を有している施設を認定するものです。
また当院では女性の医師、診療放射線技師による検査も行っています。女性の方も安心して検査を受けにいらしてください。
連絡先
大腸CT検診について、ご不明な点はお問い合わせフォームかお電話にてお気軽にお問い合わせ下さい。
※メールへの返信は翌平日となります。
五日市記念病院 画像診断技術科
TEL:082-924-2213
【受付時間】
9:00~17:00(平日)
9:00~12:00(土曜日)